
治療には東洋西洋、流派など、さまざまな考え方があります。
私たちは、代々受け継がれてきた技術を守り続けています。
鍼の運用、灸の考え方、関節空間内の調整技術、薬の選択
どれを取っても、ここだけの「治療のかたち」があります。

関節空間のわずかな“ずれ”や“つまり”が、
思いがけない不調につながることがあります。
手でその感触をとらえ、
背骨を軽く叩いたときの音の響きなどから、
“ずれ”や“つまり”、そして微細な“腫れ”の状態を読み取ります。
そうした状態に対し、接触鍼(ふれるだけの鍼)と知熱灸(一瞬の灸)
関節空間への手技(ゲッチン回旋法)を組み合わせた、
当院独自の治療法でアプローチします。
背骨(腰・首)まわりを中心に、肩・股関節・膝・足首など、
他の治療では変化が見られなかったお悩みも、よくご相談をいただきます。
ご自身でも気づかぬ“ずれ”、
静かにほどけて、驚きの効果を得る──

継承された独自の治療法
シゲヨシ・メソッド
それが、「シゲヨシ・メソッド」です。
当院には、こんな不調でお悩みの方が多く来られます。
背中・腰のつらさ

ぎっくり腰・慢性的な腰痛・お尻から足にかけての痛み( 坐骨神経痛)・背中の痛み、はり、だるさなど
首・肩の症状

首の痛み・肩こり・むち打ち・寝違え・腕のしびれ・頚椎症・五十肩など
おなか・胸・喉
内臓まわりの不調

胃がムカムカ・食欲不振・便秘下痢を繰り返す・お腹が張る・動悸・息苦しさ・咳など
あたま・かお
耳まわりの症状

頭痛・めまい・ふらつき・耳鳴り・耳の詰まり感・突発性難聴・メニエール病・顔面の痙攣や麻痺、痛みなど
関節や手足の痛み
動かしにくさ

肘や手首の痛み(テニス肘・腱鞘炎等)・指のこわばりや痛み・股関節の痛み・膝の痛み・足首や足の痛みなど
こころとからだの
バランス

眠れない・倦怠感・力が抜けない・自律神経失調・検査で異常はないけど不調が続いている
ご相談いただければ、病院などでの治療と併用しながら、当院での治療が改善につながる場合もございます。なお、症状や状態によっては、より適切な医療機関をご紹介させていただくこともあります。

やっこさんが姿を変える、四つのちから。
それぞれの精霊は、巡らせる・癒す・整える・支えるといった、治療の力の象徴です。
当院の鍼・灸・調整・漢方も、すべてその力の流れの中に根ざしています。

鍼灸・漢方は敷居がたかい
鍼灸や漢方には「よくわからない」「自分には関係なさそう」など敷居の高いイメージがつきものです。
それらの不安を少しでも和らげ、治療をより身近に感じてもらうために、やっこさんを生み出しました。
キャラクターだからこそ伝えられる、あたたかさや親しみがあるとかんがえています。

「やっこさん」はわたしたちの象徴

やっこさんは、
治療院の象徴「代々のヒゲスタイル」と
薬品店の象徴「薬師如来の薬壺」を組み合わせた存在です。



やっこさんのモデルとなった「ヒゲスタイル」とは、あごひげがシンボルだった曾祖父が浜松で掲げていた看板に「濱松の灸はり オヒゲノキウ」の名が記されており、灸を主とした誠実な手技が地域の信頼を集めていたことに由来します。祖父もくちひげがシンボルでありその系譜に連なる私たちの治療院では、その風貌を象徴として、やっこさんの姿に込めています。

心や体に不調を抱える人の気配を感じ取ると、壺からぬるりと柔らかく滑るように出てきます。
そして小さなモノクルローネット(手持ちの片眼鏡)を用いて、目に見えない「気の流れ」や「体のバランス」を診てくれます。

4つのちからで治療を考えます。
やっこさんは、「シゲヨシメソッド」と呼ばれる独自の治療体系を受け継いでいます。
その見立てと経験にもとづき、四つの精霊の力を使い分け、からだの状態に応じた最適な治療を導き出します。



【白龍|動きを生む力】
【白麒麟|癒しと滋養の力】
滞った巡りに風を通し、鍼の力で身体を活性化。
停滞を動きへと変える、流れの精霊です。
冷えや虚を温める、優しい灸の精霊。
内側から力を育て、静かに癒しを届けます。

ずれた関節や筋肉を調律し、身体の軸を整えます。
再び動き出すための調和をもたらす、構造調整の精霊です
【白鳳凰|構造を正す力】

体質や暮らしを見直し、薬や養生で基盤を整えます。ゆっくり深く、身体を立て直す精霊です。
【白霊亀|全体を調える力】

一緒に考えましょう。
やっこさんはこれらに変化し、内包する治療の象徴です。
私たちは、不調には必ず意味があると考えています。
生活習慣や環境の見直しが必要な場合もあれば、医学的な対応が必要な場合もあります。
検査では「異常なし」とされても、つらさが続くときには、不安や孤独を感じることもあるでしょう。
そんなときこそ、見た目にもやわらかく、親しみやすい存在である〈やっこさん〉が、治療の入口になればと願っています。
言葉にならない不調にもそっと寄り添い、安心して相談できる空気を届けられるように。
治療の内容だけでなく、伝え方にも心を込めること──それが、私たちの「治療のかたち」です。
この考え方を、もう少し柔らかい言葉でまとめた小冊子を作りました。
日々を少しだけ楽に過ごすヒントを、やっこさんと一緒にお届けします。